グレイシー柔術アカデミー トーランス(本部)②

今回はグレイシー柔術アカデミー内にあるグレイシー・ミュージアムを紹介します。

ロビーの奥にグレイシー柔術の歴史を集めたミュージアムがあります。

ミュージアムに至る廊下の左右には、今までにグレイシー家の人たちが軍隊・警察・その他司法関係各所に技術を教えたことに対する感謝状やメダルが沢山飾られています。

彼らがただの格闘一家でなく、世の中の秩序や正義を守ることに貢献し続けてきた証が見てとれます。

私も近年、アカデミーや横田基地で警察や軍隊向けの特別プログラムのアシスタントを務めさせていただいておりますが、とても誇りに思います。

ミュージアムにはエリオ・グレイシーから現在に至るまでのもの(実物)が奇麗にディスプレイされています。
一見の価値ありです。

1951年にエリオ・グレイシーが木村政彦と対戦したときにエリオさんが実際に着用していた道着や、その当時の新聞が飾られています。
余談ですが、数年前に東京藝術大学の教授に薦められて、その当時のことが詳しく書かれている「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」という本を読みました。
木村政彦の伝記のような本ですが、エリオ・グレイシーとのことなども詳しく書かれています。
日本人もブラジル人も今以上に熱かった時代の話です。
上下2段700ページという、読むには(それにも増して書いた方は特に)根性のいるであろう本でしたが(笑)、とても面白く一気に読み終えてしまいました。

ホリオンがUFCを構想していたときのオクタゴン・リングの模型です。
この構想を具現化しアルティメット・ファイティング・チャンピオンシップという異種格闘技大会が初めて開催されました。

これは第3回大会のポスターですね。
アカデミーにはこれ以外にも初期の頃のポスターが沢山飾られています。
最近は Ultimate Fighting Championship の頭文字をとって「UFC」と呼ばれるようになりその大会数も200回を超える大メジャー格闘技イベントになりましたが、初期の頃は「アルティメット」と呼んでいたのを覚えておいでの方も多いのではないでしょうか?

その後、日本でも PRIDE という総合格闘技イベントが始まりましたね。
これは2001年の PRIDE 17 でヘンゾ・グレイシーが着用していたグローブですね。

長い歴史が続いていますね。

では今回はこのへんで。

次回以降また道場案内を続けます。