タップの重要性

新年あけましておめでとうございます。

今年も一年、安全に充実して護身術・格闘技をするために、「タップの重要性」について。

練習においても試合においても、絶対にタップをないがしろにしてはいけません。

練習やスパーリングにおいて「負けたくない」という思いからタップをしなかったり危険な限界まで我慢する人がいますが、それは間違った行為・思考です。

タップを我慢する限界ギリギリの判断を間違えてケガをしてしまう(事故に至ってしまう)と、ケガをした本人が痛い思いをし練習ができなくなってしまうのみならず、ケガをさせてしまった方もとても嫌な気持ちを引きずってしまいます。

早めにタップするということは練習相手への敬意であり信頼です。

逆に言えば、タップをしないということは相手への侮辱とも言えます。(もちろん極まっていないときは別ですよ。)

グレイシー柔術のコンセプトのなかに「タップは早めに、ハッキリ明確に、頻繁に。タップから学ぶ。」とあります。

不必要にタップを渋る人は嫌われて練習相手をしてもらえなくなりますし、そのようなメンタリティーの人は柔術への理解が乏しいということで昇格もさせてもらえません。

お互いに敬意をもって、相手を思いやって、共に上達していくという姿勢がなければやっていくことはできないですよね。

そしてもう一つ、タップをしているのに見過ごすということは絶対にしてはいけないです。

練習やスパーリングを見守っている周囲の人たちや指導者、試合をさばいているレフェリーなど、止めなければならないときがあります。

スパーリングや試合の最中に一方がタップをしているにもかかわらず極め続けているときなど、止めに入らなければいけません。

極めている方が相手のタップに気づいていないという場合もありますよね。

指導者や審判がタップを目撃しているのに見過ごすということは絶対にあってはなりません。

我々がやっている護身術・格闘技というものは、ひとつ間違えば大怪我や命の危険につながり得るものです。

それだけに「タップ」という信頼で全員がつながって、責任を負いながらやっていく必要があります。

新しい年の初めに、気持ちを新たにやっていきましょう。